イクメン発!プロジェクトの今を語ろう
「イクメンの星」と大臣の対談、推進チームメンバーのインタビューなど、プロジェクトの今が見えるトークセッションの模様を随時お届けします。




猛暑の夏がようやく過ぎ、一気に秋が訪れた9月24日。この日、イクメンプロジェクトによる初のトークショー「イクメンフォーラム」が東京ビッグサイトにて開催されました。
第一線で活躍するイクメンたちが考える、これからの企業のイクメン戦略とは? 仕事も育児も全力で楽しみたいイクメンたち、必見です!

今回ご紹介する「イクメンフォーラム」「パパサミット」は、 イクメン向け雑誌「FQ JAPAN」主催によるイベント「イクフェス2010」の中のステージイベントとして開催されたものです。
イクフェス2010は9/24、25日の2日間に渡って行われました。



「トークショーのコーディネーターは、イクメンプロジェクト推進チームメンバー座長の安藤哲也氏、同じく推進チームメンバーの小室淑恵氏。 そしてパネラーは、コンビ(株)代表取締役社長 松浦弘昌氏、サイボウズ(株)代表取締役社長 青野慶久氏、(株)赤ちゃん本舗 執行役員経営企画部長 味志謙司氏の3名です。

「イクメンの内面をより追究したいと思い、このフォーラムを企画しました。育児休業を取らない男性がよく言い訳として使う『職場の問題』にも迫りたいと思います!」
安藤座長がいきなり鋭く切り込み、トークショーがスタートです。



コンビ(株)代表取締役社長
松浦弘昌氏

ベビー用品メーカーでおなじみのコンビ(株)では、赤ちゃんが生まれた男性社員は休日を含む9日間の育休を取得、出産祝い金として第1子・2子には50万円、第3子以降には200万円が支給されるなど、日本の企業ではまず見られない先進的な育児支援制度を実施しています。
松浦氏自身も、上場企業の社長として初めて育児休業を取ったことで話題になりました。
「今まで父親になった社員全員、125名が育休を取得しています。昔の先輩たちはいわゆるモーレツ社員でしたが、これからはこういった(赤ちゃん向け)商品を扱っているのだから、自分たちも育児を体験したほうがいいと考え、制度を実施しました。実際に商品開発にも大いに活かされています」





イクメンプロジェクト推進チーム 小室淑恵氏

コンビ(株)では、子育てに限らず19時には仕事を終わらせる「セブンアップ制度」も実施。それを受けて小室氏は、700社以上の企業の働き方をコンサルティングした自身の経験から、「トップが就業時間に制約を設けることは勇気がいるが、ワークライフバランスを考え、意欲を高めることが業績アップにつながる。育休などは福利厚生ではなく経営戦略の位置づけで考える時代です」と提言しました。




サイボウズ(株)代表取締役社長
青野慶久氏

「もともと仕事人間なので、仕事と育児のどちらが大事か、自問自答を繰り返していました」と苦笑する青野氏は、8月に育児休業を2週間取得したばかり。イクメンプロジェクトでイクメン宣言もしています。

グループウエアを通じて新たな働き方を提案している(株)サイボウズでは、2006年より育児休業を最長6年間取れる制度を開始しています。
しかし実際には男性でこの制度を利用する社員はまだ少ないとのこと。今回、青野氏が率先して取得したことで、社内からも大きな反響があったそうです。

「育休中に、自問自答の答えが見つかりました。それは育児のほうが大事ということ。育児を頑張れば子どもがどんどん育つ。だから市場が活性化するんです。ビジネスのためにも、育児を大事にする社会にしていきたいですね」



(株)赤ちゃん本舗
執行役員経営企画部長
味志謙司氏

70年以上の歴史を誇る(株)赤ちゃん本舗は、まさにその名の通り、子育て市場の老舗。なんと25年前から、父親も参加できるマタニティスクールを実施しています。イクメン支援の先駆けともいえそうです。

味志氏によると、「最初の頃、お父さんは付いて来るだけだったが、今では7~8割はお父さんが前向きに参加する」とのこと。
「今年から、会社帰りに参加できるプレパパ向けのナイトイベントも実施していますが、皆さん本当に熱心です。ベビー用品などについて積極的に質問されます。時代の変化を感じます」

社内の育児環境づくりについては、これからが課題とのこと。
「男性社員は2名しか育休を取っていない。子ども用品を扱っているのだから、取らなければという空気はあるんですが……。まずは管理職から取得しなければいけませんね」



最後に安藤氏から、全国のイクメンたちにエールが送られました。

「かつて僕も大企業に勤めていたので帰りが遅かったのですが、今では職住接近、平日の仕事は10時から17時と決めています。そうして2人で子育てした13年間が、大きな充足感につながっているんです。
実は昨日までドイツにいたんですが、夜7時頃、電車に乗ったら、すごく空いてるんです。みんなもう家に帰ってるんですね。日本も早くこうなるといいな、と強く感じました。イクメンがそんな社会をつくる起爆剤にならなければ!と思います」



熱いディスカッションが繰り広げられたイクメンフォーラムは、会場に集まったイクメンたちの大きな拍手に包まれて終了しました。

このフォーラムは、イクメン向け雑誌「FQ JAPAN」主催によるイベント「イクフェス2010」の1コーナーとして開催されました。プログラムには、『りんぐ』『らせん』の作家・鈴木光司氏が自身のワイルドな子育て論を語るトークショーも。

また、会場では国内外の企業や育児グッズのメーカー21社が集結。ブースでは、イクメンが使ってカッコいい、楽しいグッズが大集合! 家族皆さんで楽しむ姿が見られました。






翌日の「イクフェス2010」では、子育て応援とうきょう会議主催による「パパサミット」が開催されました。このイベントには、厚生労働省、東京都、そして安藤氏が代表を務めるNPO法人ファザーリング・ジャパンも共催しています。

この日集まったのは、世界7カ国のイクメンたち。アメリカ代表で登場したセイン・カミュ氏は、イクメンプロジェクトでイクメン宣言している3児のパパです。



その他、オーストラリア、韓国、ケニア、台湾、フランス、そして日本から、各国代表のイクメンたちが集合! コーディネーターはNPO法人ファザーリング・ジャパンのつかごしまなぶ氏、コメンテーターは「FQ JAPAN」発行人の清水朋宏氏。

「子どもを過ごす時間は1日何時間?」「子どもが生まれてから、時間の使い方の変化は?」などの質問を通じ、各国のイクメン事情を探っていきます。
「育休に周囲は好意的?」という質問では、日本と韓国を除く5カ国のイクメンが「Yes」と回答。また、子どもと過ごす時間も、日本は他国に比べてまだまだ少ないようです。

フランス代表イクメンは「仕事が忙しいときほど早く切り上げて家に帰り、子どもと過ごしてから、自宅で仕事に取り組む。気分転換になるし、自分自身もストレスをためこまずに済みます」と、さすが子育て先進国のパパらしい発言。仕事も育児もスマートなイクメンスタイル、日本もぜひ見習いたいところです。






「イクフェス2010」2日目となるこの日。他にも、おしゃべりできない赤ちゃんと手話を通じてコミュニケーションする「ベビーサイン」の無料教室、巨大絵本の読み聞かせ、よしもとパパ芸人たちのトークショー、日本一のイクメンを決定するイクメンコンテストなど、さまざまなイベントが開催されました。

この2日間で多くのイクメンたちが生まれ、さらに大きく成長したはず。イクメンプロジェクトもまた一歩、前進することができました。
ご来場くださったイクメンの皆さん、ありがとうございました!






イクメンプロジェクト公式ツイッターikumen_project